デザインやコーディングしたものに、クライアントから修正依頼があり、その対応でスケジュールが遅れることが多いようです。
修正依頼は、実際に手元にくるまで、作業量が不明な点が多いです。
簡単な修正でも、時間は必要ですし、他のプロジェクトにも影響を与えます。
私が見て経験した中で、修正減らす方法をご紹介します。
校正の時間をスケジュールに組み込む
制作者は、制作することには時間をとりますが、チェックの時間を想定することが少ないようです。
また、スケジュールが苦しくなると、チェックの時間を犠牲にすることが多いです。
チェックの時間を削ることで、品質が落ち、クライアントからの修正に時間がかかり、さらに他のスケジュールが押すという悪循環がよくみられます。
修正そのものは、少しの時間でも、全体でみると多くの時間を失い、クライアントの信頼も失います。
チェック時間を確保するだけで、品質が上がり、修正時間が減り、時間に余裕があれば品質をあげることができます。
校正する
修正の中で圧倒的に多いものは、文字間違い、表記の揺れなどの文字の表記ミスです。
1文字間違っているだけで、クライアントは不信感を募らせます。
文字間違いの大半は、打ち間違い、コピペミスで文末が取れている、画像内の文字が間違っているなど、校正すればすぐにわかるものです。
1つでもミスがあれば、クライアントは、「ついでに、ここも変更してもらおう」と考え、修正だけでなく変更点も追加依頼してきます。
イージーミスであればあるほど、変更依頼が断りづらい心理が働きます。(実際にイージーミスのせいで、クライアントの時間を奪っています。)
ミスを減らすために、よくやっている校正方法は以下の通りです。
印刷してチェックする
アナログですが、印刷して、一文字ごとにチェックしていくことが、結局は一番効率がいいようです。
画面だと文章で読んでしまい、精度が悪いと感じています。
制作者以外にチェックしてもらう
制作した人は、どうしても制作に集中し、客観性が失われるのは仕方ないことです。これは、フローで解決することです。
制作者以外にチェックしてもらうことで、ミスが防げます。
その他
文字間違い以外にも、図やグラフ、アイコン、写真・イラストなどの内容が実際と異なっていることが意外とあります。
- グラフの割合がおかしい
- 文章とグラフの単位の表記が違う
- 和食の説明なのに、アイコンがナイフとフォーク
- 文章と写真があっていない
このようなケースは、クライアントから指摘されることが多いようです。
クライアントも全てのページをチェックできるわけではないため、制作者側でチェックをすることで、戻しを減らすことができます。
以前、1000ページのコーディングを、外注業者にお願いしたのですが、文字間違いが多く、校正してないと判断したため、全てのページの再校正をお願いしたことがあります。最初から、きっちり校正していれば、お互い苦労することはなかったことを考えると、校正は大事だと思った経験です。
私自身もあまりチェックが得意なタイプではありませんので、他の人にチェックを頼むことで、できる限りイージーミスを減らすようにしています。