父との対話はあまり多くなく、何かについて相談することもなかった。
どちらかと言えば親子関係はドライであり、お互いの性格や相性から言えば、丁度良い距離感を保っていると言えるかもしれない。
父はそういったタイプだが、甥などには、「自分の好きなように生きろ。死ぬとき後悔しても、誰も責任をとってくれない」と言っている。
私にはそのようなことは言われたことがないが、おそらくそれが父の本音だろう。
親の期待や周囲の目を気にして、自分の考えを抑え込む人はたくさんいる。
親が子供に生活や経済的負担を期待しすぎて、過度に干渉することもある。
しかし、人生は自分自身のものであり、自ら選択し、生きていかなければならない。
少し乱暴な言い方をするならば、自分の人生を妨げる人は親であろうと、友であろうと、捨てる覚悟が必要だ。
自分が後悔しても誰も責任を負ってはくれないから。